こんにちは、小林です。
満開だった桜も散り、新緑が眩しい季節となってきましたが如何お過ごしでしょうか?
さて先日お預かりさせて頂きましたメルセデス・ベンツW211ですが、足廻りか異音とのことで
点検したところ、フロントサスアームを構成する部品のひとつラジアスアームのブッシュが
劣化しており、ブッシュ内に封入されているオイルが漏れ出ていました。
下の写真の通り、ラジアスアーム下部が黒く汚れているのがお判りなるかと思います。
足廻りのブッシュはどうしても劣化の避けられない部分であり、乗り心地の悪化や
異音の原因になることもありますので、これらの症状が出始めたら交換がお薦めです。
ブッシュは下の写真の通り、ほぼ全周に渡り亀裂が入っています。
そして同じ車両ですが、スパークプラグも約10万キロ交換されていなかったので
新品に交換させて頂きました。
*10万キロ使用後のスパークプラグ
*新品のスパークプラグ
最近のスパークプラグは電極にイリジムを使用するなど長寿命化が
図られていますが流石に10万キロ使用では交換となります。
一般的にスパークプラグの電極が摩耗するとイグニッションコイルに
対する要求電圧が高くなり、イグニッションコイルの故障の原因に
なると言われています。
スパークプラグは1本数千円程度ですが、イグニッションコイルは1本
2~3万円程度しますのでシリンダー数の多い車両にとっては、大きな
出費となります。
以前のクルマに比べメンテナンスが容易になった最近のクルマですが
やはり定期的な点検と消耗品の交換が、結局は安く、快適に、安全に
長持ちさせるコツかと思います。
どうぞ皆様、定期的な点検をお受けになり安全にお乗り頂ければと
思います。
それでは明日もご安全に!