こんにちは、小林です。
ここ数日、寒の戻りか寒い日が続いていますね。
もうすぐ3月になりますが、寒さによる風邪などの体調不良に加え、
コロナウィルスへの警戒も必要ですね。
不要不急の外出を控え、いつも以上に手洗い入念に行い体調管理を
心がけたいものです。
さて昨日のブログに引き続き本日も天井張り替えの話題です。
お車はメルセデス・ベンツSLKです。
上の画像の通り、天井全体の生地が剥がれて垂れ下がってきており、
両サイドのフレームで何とか生地を支えている状態でした。
早速天井を車両から取り外して、新しい生地に張り替えます。
SLKは2シーターなので天井自体も小さく、セダンやステーションワゴンに
比べて比較的楽に取り外すことが出来ます。
古い生地と古い接着剤をキレイに取り除き、新しい接着剤で生地を
貼り完成です。
今回はお客様のご要望でオリジナルに近い生地とお色で張り替えさせて
頂きましたが、この機会にオリジナルとは異なった質感やお色の生地で
張り替えることも可能です。
天井は普段あまり目にする事は有りませんが、色を変えるだけでも
改めて見てみると大分室内の印象が変わってみえて新鮮な気分を
味わえるものです。
天井の剥がれは輸入車では良くある不具合で、今回のメルセデスに限らず
BMW、VW、Audi、Ferrariなどでも起こる不具合です。
国産車でも日産シーマは輸入車と同じ構造なので、同様の不具合が起こりますし
弊社でも以前、初度登録が”昭和”のホンダCR-Xも天井の剥がれで修理させて
頂いた実績があります。よく天井の剥がれは日本の気候に合わないからだ、という
話も聞きますが、前述の通り国産車でも天井の生地は剥がれるわけで、例えば
メルセデスやVWは南アフリカでも生産しているので気候とか気温とは無関係と
言わないまでもあまり関係ないのかなとも思ったりします。
生地は剥がれても張り直しは出来るわけで、ここはそういうものだと思って
修理しながら乗って行けば良いやという気持ちで付き合っていくしかないですね。
多くの車種は天井の生地が布張りなので、比較的軽いですがFerraariなどは
天井も革張りになっている事が多く、その重量は布張りに比べかなり重く、
本当に接着剤で張り付くのかな?と思うほどで、狭い室内に重たい革張りの
天井が垂れてくるとそれはもう運転もままならいほどの圧迫感を感じます。
天井の剥がれは美観も損ないますし、垂れた生地で特に後方の視界も遮られる
場合があります。また少し生地が浮いているなと気づいた翌朝には既に大きく
垂れ下がっているという場合もあります。
そして剥がれた生地の隙間から古い裏打ちのスポンジや接着剤がボロボロと
落ちて来る場合もあり、うっかり触ってしまったりすると伸びてしまって
掃除が大変なことになってしまう場合もあります。
何れにしても、天井の剥がれに気がついたら、自然治癒することはないので、
早めに修理することをお勧め致します。
天井の生地の剥がれが気になり出したら是非弊社までお問い合わせ下さい。
それでは明日からの週末もご安全に!