こんにちは、小林です。
昨日北海道の自動車整備工場でトラックのタイヤ交換中にタイヤが破裂、
作業していた方が死亡するという事故があったとの報道がありました。
どういった状況でタイヤが破裂したのかは記事からは判りませんでしたが、
記事によると破裂したタイヤの風圧で約2メートル飛ばされ、アスファルトの
地面に叩きつけられたとの事。
恐らくタイヤに空気を充填中に劣化したタイヤが充填した空気圧に耐えられず
タイヤが破裂に至ったと思いますが、実はこの手の事故は結構多く、
年一回程度のペースで発生しているそうです。
こうしたタイヤ破裂事故は多くはトラック用タイヤで起きていますが、
一般の乗用車でも十分に起こりえることだと思います。
タイヤの点検というと一般的にはトレッド面の溝の残存量を気にされる方が
多いと思います。実際に車検でもトレッド面の溝は1.6mm以上あれば車検には
合格します。
しかし、タイヤは溝が残っていれば安全という訳ではありません。
一般的な乗用車であれば常に1~2トン程度の荷重に耐え、紫外線や空気中の
オゾンの影響などを受けることで経年劣化が発生します。
上の画像はタイヤ破裂実験の様子です
タイヤメーカーでは、製造から5年経過したたら定期的にタイヤを点検し、10年以上は
使用しないように謳っている場合が多いようです。
空気圧に関しても定期的に点検し、車両メーカーの推奨値に調整することが
重要です。
低すぎる空気圧も問題ですが、高すぎる空気圧は劣化が進んだタイヤにとって
破裂する危険もあります。特に空気圧が半分以下になっていた場合、空気を入れずに
タイヤ販売店などに相談した方が良いとの事です。
因みに一般的な乗用車のタイヤの空気圧は、250キロパスカル程度ですが、
600キロパスカル程度になると破裂する危険があるそうです。もちろん劣化の
進んだタイヤはもっと低い空気圧で破裂する危険があります。
タイヤについては、すり減り具合だけでなく、走行距離が少なくても、経年劣化に
より傷んでいきますので、しばらくタイヤ交換をしていない、空気圧を点検して
いないという事であれば、是非チェックして頂きたいと思います。
弊社でもタイヤの点検、交換が出来ますので、お気になられた方はご相談頂ければ
と思います。
それでは明日もご安全に!