皆さんこんにちは、G-STYLE石川です。私は輸入車にくらべて国産車の方が知識としては豊富です。
名前、形状、型式、前期後期などの情報は頭に入っておりまして、輸入車の多い弊社ではあまり活躍の場が少ない情報と言えます。
ちなみに国産車の主に平成25年ぐらいまでの車両であれば固有のトラブル情報なども結構蓄えております。
いかにしてこういった情報を使うか、というのは目下の課題でもあります。さて、そんな弊社にもたま~にですが国産車が入庫します。
そんな稀有と言っても過言ではない車両それが!本日ご紹介するバラードスポーツCR-Xです!1983年から3代に亘り生産されたそれも初期型の絶滅種!いわゆる絶版車です!
姿かたちは当時を物語る2シーターで、スポーツライクな5速マニュアル!とにかくかっこいいとしか言いようが無い厳つい車です!
80年代を代表するとも言えるグッドルッキンです。
そんなバラードCR-Xが天張り張替えで入庫して来ましたよというお話です。
現状はレザーが貼られていて亀裂や擦り傷、経年劣化による破れなども見受けられる中で、お客様が選んだ天張りの素材は
メッシュのベージュ!ということで涼しげな印象を与える姿に生まれ変わりました。
基本的にモケット素材よりもメッシュ素材の方が値段が高くなるのは否めないところですが、印象がガラッと変わるので
天張り張替えはメッシュをおすすめしております!
また、天張りの張替えを行う際に気になるところとしては生地が現車の色と全く一緒の生地があればよいのですが、
近しい色となってしまうケースもあります。当然、ピラー部やサンルーフ等との色合いなども気になってきます。
そういった時であってもメッシュ生地は馴染む色合いを演出してくれます。こういったメリットがあります。
ちなみにメッシュのグレーがこんな感じで、
ベージュがこんな感じで
モケットのグレーがこんな感じで
モケットのベージュがこんな感じです。
やや明るさが増して鮮やかな感じですよね。天張りを交換される方はメッシュもご検討ください!
ところで、話は変わりますが「美味しいけど汚いラーメン屋」と聞くのと「汚いけど美味しいラーメン屋」と聞くのでは
どちらのラーメン屋に行きたいと思いますか?同じように、特にお金が絡むような話では
「良いけど値段が高い」「高いけどものが良い」といったように同じように聞こえますが、結局買うならどっちの気持ちで
人はモノを買うかと考えて頂ければと思います。私の持論でありますが、基本的に後者の方が良い印象を受けると思います。
会話の中で人は悪いフレーズと良いフレーズがあった場合、どうしても悪いフレーズの方に気持ちが動く傾向があります。
先程の天張りの説明も「メッシュ素材のほうがが値段が高くなるのは~」と枕をつけた上でメリットを伝えております。
私は常に営業面などではこういった会話を使っています。メリットだけを伝えるだけでは無く、デメリットなども伝えなくては
モノを売ることは出来ません。もちろん、欲しい人に欲しいモノを売るのは比較的容易かもしれませんが、昨今のネットの
普及などにより消費者が賢くなってしまい、選択の幅が広がり、ただ欲しいモノを持っているだけでは売れなくなってきた
時代であるが故、必ずしも容易では無いでしょう。
売りたいものがネガティブな印象、欲しくもないモノ、出来れば避けたい投資にお金を出してもらう営業となると、
いかに自分のフィールドに持ち込み、買うことで起きるデメリット(投資など)以上のデメリットが投資をしないことで起きることを伝え、
納得してもらう必要があります。こんなことを考えながら実家の土地が売れたらなぁと思うのですが…。汚くて大して立地が良いわけでも無くて安い!
と聞くと欲しくありません?茨城県つくば市森の里という団地ですが欲しい人いたら石川まで!
さて、話をバラードに戻しますが、古いものに対する考え方は人それぞれだと思います。古いものに希少価値を
見出して値段以上の価値があれば安いとすら感じてしまうのが恐ろしいところです。もちろん、古いから偉いというのは間違いだと
思います。例えばメルセデスベンツのゲレンデヴァーゲンですが、発売当初から大して形状が変わっていません。
その変わらなさがある意味では希少価値でもあり根強い人気があるのでしょうか。ちなみにゲレンデヴァーゲンの由来ですが
「オフロード車」という意味があるのですよね。日本国内ではオフロードよりも銀座や世田谷などでよく見かけますが…。
そんな古いものを最近になって復刻させて現代に生き返ったクルマやオートバイがあります。国産車の遊び心とも言える
カテゴリーながら人気を博しているのだから恐れ多いです。こうやってクルマに興味を持って頂ければと思います。
オートバイでも古い車両の名を冠したモデルも復活しております。Z900RSやカタナなどがそうですが、当時の印象を
うまい形で表現しているな、と思います。バラードCR-Xは現代で言うところのS660なのではないでしょうか?
姿が変わってもマインドや設計思想などを連想させるぐらい印象の強い車両というのは色あせないなぁと感動してしまったお話です。
ちなみに私は今までオートバイをたくさん買ってきましたが、ホンダのオートバイは買ったことがありません。
そんなアンチホンダと言われても仕方のない石川がホンダのクルマで熱くなってしまいました!