こんにちは、小林です。
昨日までの雨天が今日はきれいに晴れ渡り、春らしい陽気の一日となりました。
幸い私は花粉症とは言えない程度の少々目頭が痒いかな程度ですんでいますが
花粉症の方は辛い一日となったのではないでしょうか?
さて、先日弊社に”AMG”のお車に入庫いただきました。
”AMG”といえば、強力なエンジンと低い車高、大きなブレーキを収めるための大きな
ホイール、そして威圧的な外観。走らせれば、腕に覚えの有るドライバーが満足し得る
だけの高性能というイメージがあります。
事実、1971年のベルギー・スパフランコルシャンでの”300SEL6.8”の活躍によって一躍
有名になったAMGですが、以来高級スポーツカーメーカーの地位を不動のものとして
きました。
*AMG 300SEL6.8 スパフランコルシャン オー・ルージュにて
AMG S63と共に
以前のAMG車の様な威圧的な外観のモデルは今でこそありませんが、そこはAMG。
エンジンフードを開けると、インテークチャンバーには”AMG”のロゴが大きく鎮座し、
エンジン上部には”AMG”社のマークとHandcrafted by ~(職人の名前) の文字が
入ったプレートが誇らしげに貼り付けてあります。
”One man-One engine”の主義の元、熟練のマイスターが組み上げたエンジンを証明
するためそのプレートには、このエンジンを組み上げたマイスターのサインが刻まれ
ています。
*このエンジンは”シュミット”さんが組み上げた事が判ります
この様な”銘板”をエンジンに貼り付けることは、欧州の高級車メーカーを
中心に幾つか存在しますが、組み立てる職人にとっては自分の組み立てた
エンジンに自分の名前が刻まれるのは自身の仕事に誇りを持つことが
出来ると同時に、オーナーとなったドライバーにはその様な特別な車輌を
手にしていることに対し誇りを持てるものと思います。
日産のGT-Rもこれに似て、ごく限られた職人でしかエンジンの組み立てを
行わないそですが、日本車では極稀なケースではないでしょうか?
私も以前超高級車と言われるメーカーの工場を見学したことがありますが、
そこは極めてゆっくり流れるラインで数人がかりで車輌の組み立てを行う
後ろで、近所のごく普通の主婦と思わしき女性が数人が内装に使う皮革を
相手にミシンを踏んで、更にその奥には車輌に乗せる前のエンジンが山積みに
なっており、更に工場の外に出ると塗装前のホワイトボディをキャスターの
付いたスタンドに載せて押してペイント工場に入って行く様な工場でした。
言ってみれば映画「紅の豚」に出てくる飛行機工場といった雰囲気で、
正に”Handcraft”といった感じでした。
今では殆どの自動車メーカーがオートメーション化された工場で車の生産を
行っていますが、こういった手作業で組み立てる工程が残っている自動車
というのはやはり大きな魅力を感じますね。
それでは今日はこの辺で。明日もご安全に!