こんにちは、小林です。
先週はビックサイトでの展示会があり慌ただしくしておりましたが、今週も
もう金曜日、あっという間の一週間という感じでした。
東京も桜の開花したとの事で、季節が進むのも早いですね。
今週も多くのお客様にご入庫頂き、誠に有難うございました。
さて先日は”Audi TT”にお乗りのお客様より、左テールランプ異常を示す警告表示が
されるとの事でご入庫頂きました。
点検するとテールランプは全て点灯し問題はありませんでしたが、テールランプを
取り外し、テールランプハウジングの電源ハーネスのカプラーを点検してみると
下の写真の通り、6ピンのうちの1つが焼けておりました。
*左上のピンが焼けています
*相対するテールランプハウジング側も焼けています
今回はカプラーの交換と焼けた配線の交換を行うため
部品を手配させて頂きました。
また配線の被覆も劣化して亀裂が入っていたのでこちらも
修理させて頂く予定です。
VW/Audiでは比較的よくあるトラブルなので、同様の警告表示が
なされたらこちらを疑ってみても良いかもしれません。
一般的にこういった電気配線は想定している電流に対して
120~150%程度の過電流には耐えられる様になっているようですが、
接点部分(今回の場合は左テールランプ内のカプラー)の汚れや
酸化が原因で電気抵抗が増し、それが原因で更に酸化進みという
悪循環がに陥り焼損したと思われます。
今回の場合は比較的電流値の少ない部分なのでハーネスの発熱は
大した事は無いかと思いますが、以前学生の頃配線の許容電流の
5倍ほどの電流を流したところ、一瞬で被覆が燃え焦げた銅線
だけが残ったことがありました。
たかが接触不良と思うなかれ、場合よっては火災になる場合も
ありますので、電気配線の整備や修理には注意が必要です。
さて弊社は明日の土曜日は隔週のお休みとなります。
どうぞ皆様良い週末をお過ごし下さい。