皆様あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました、本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、一年の計は元旦にあり、と良く言いますが、今年の元旦は友人のオートバイの
メインハーネスの引き直しとイグニッションコイルの交換、ハーネス加工など、正月っぽくない正月を過ごしていました。
普段の仕事と変わらないくらい汚れましたが、楽しい正月でした。
しかしながら、電装系をリフレッシュしたオートバイの点火の素晴らしさは何よりの馳走です。
ガソリンで動くとは言え、強い火花を散らし電気の効率も上がることでパワーが絞り出せている点などを見ると
電気の重要性に気付かされます。電圧が下がれば故障コードが出る自動車のように、電気というカテゴリーは自動車にとってとても重要な要素です。
さて、そんな電気にまつわる話ではありませんが、仕事始めの4日に点火不良の車両が入庫してきました。
プラグを見ると焼け具合が弱く、二次エアを吸っている模様です。確かに二次エアを吸っているような音も聞こえますし
インマニにパーツクリーナーを吹きかけたところ全体的に乾きが弱いと良くある症状でした。
こんな時もやはりマキシシスで診断をしてお客様に症状と診断結果を見せて説明していきます。
お客様はプラグだけ変えれば直るのでは?と考えていたようですが、残念ながらそれだけでは直る感じではなく、
失火する原因が二次エア等にある旨を伝えました。
そんなこんなで、作業は大掛かりになりそうとなり作業は行わないで車両の代替えとなりました。
電気系統の不具合に関しては何故その不具合が起きるのかを探る楽しみがあります。
ちなみに先述のオートバイはCB750K4でして、ハーネス引き直しも作業前は勝手にキルスイッチが動いてしまう、
ライトのオンオフが切り替えられない、灯火類が点かないといった具合で、ハーネスの断線やギボシが外れてしまっているなど、
とにかくひどい有様でした。コイルに関してはパワーを上げたいというオーナーの意向。
確かに交換後はパワーアップしたようです。オートバイは少ない容量の中でいかにパワーを絞り出すか、これは
重要な課題であると思います。吸気系や排気系、そして点火系などを旧車であればカスタムするのは常套手段です。
特に排気系は見た目はもちろん、性能、音などが変わり非常にテンションが上がります。吸気系も吸い込み音、性能など
劇的に変わりますのでとてもオートバイを走らせるのが楽しくなります。セッティングなども自動車に比べて手を突っ込みやすく
作業もしやすく分かりやすいです。とは言え、電気関係は部品を変えるだけであれば簡単ですが、点火時期などの調整など
目に見えない部分を制御するユニットがあり、そちらはやはりコンピューターを繋がなくては難しい場合もあります。
こちらのCBはユニットにダイヤルがついていて容易に調整ができそうですが、インジェクターの車両などは難しいと聞きます。
自動車の場合は更に輪をかけてコンピューターで制御をしているとあってか、電気工事は簡単ではありません。
やはりコンピューター診断は重要だなぁと実感しております。
目に見えて汚れている部分であればキレイにすればいいのですが、こちらをご覧下さい。
大掃除を去年忘れてきてしまったようなエンジンルームです…。こちらもせっかく入庫したのだから
キレイにしてあげたいと思うわけです。こういった汚れに関しては実害が出やすいと私は考えております。
エアクリーナーはもちろん、点火系やオイル汚れなどがよりひどくなる可能性があります。
どちらにしても汚いよりもキレイな方がなんとなくですが車両も喜ぶと思います。
エンジンルームは普段は見えないところですが大概のクルマはボンネットを開ければ見れます。
入庫車両の点検をする際はほとんどの自動車整備工場が開けると思いますが汚れている背景からも
故障や問題点などが浮き上がったりします。例えばこちらの車両はパワステの異常だったのですが、
こちらの車両は電動パワステで、モーターに不備がありそうで、モーターの前にはファンがついていて
こちらも不具合がありそう…。精密部品は完全密封かもしれませんが、砂や汚れ、オイルなどが
付着していれば不具合発生の原因になるかもしれません。例えば積雪地方の車両で防錆剤が塗られて
いなければ必然的に錆びてしまいますし、そういった車両が関東圏などに持ち込まれれば、サビなどを見て
なんとなく出自が見えてきて、そのサビが何故起きたのか?などを推測出来ると思います。
こういった故障探求も楽しいですよね。G-STYLEではこういった探求や診断を日々行っており知識、技術として
蓄積されております。そういったモノを自身のモノに出来るのはいい経験であると日々感じております。
なにか困ったことがあったら声をかけて下さい!
新年とあって少々長くなりましたが、今年もG-STYLEを宜しくお願いします!以上、石川がお届けしました。