こんにちは、小林です。
田植えも終わりに近づき、入梅まであと僅か。蒸し蒸しとした日が続きますが
如何お過ごしでしょうか?
さて今日はスパークプラグのお話。
我々中年世代が若い頃は、自動車やバイクの整備でよく交換したのが、スパークプラグ。
スパークプラグはガソリンと空気の混合気に着火させるガソリンエンジンの所要部品部品です。
毎分何千回転と回るエンジンの中で、高電圧、高圧縮、高温という環境に晒され、自動車部品の
中でも特に過酷な環境にあることが想像できると思います。これだけ過酷な使用環境であり、
消耗品でもあるので、必ず交換時期がやってくるものですが、最近は自動車整備業をやって
いてもスパークプラグの交換は以前と比べるとめっきり減りました。
理由は、白金やイリジウムなどを電極に使用した従来より長寿命のスパークプラグが普及したことに
あるかと思いますが、車種によってはカバーなどで隠れたところに取り付けられていたり、
インレットマニフォールドを外さないと交換出来なかったり、我々整備士からみても
面倒な作りになっている事が多く、手軽にスパークプラグを交換という訳にはいかない車種も
多々あります。
しかしなが消耗品であるのでいつかは交換しなければなりません。
一般的なスパークプラグの交換目安は、
4輪車 15,000~20,000km
軽自動車 7,000~10,000km
2輪車 3,000~5,000km
などと言われていますが、最近の長寿命のスパークプラグを採用した車種であれば、推奨交換時期が
10万kmが一般的な値です。
*左が新品、右が5万km以上使用したスパークプラグ
*新品は中心電極、接地電極とも”角”がきちんとあります。
*使い古したものは、特に中心電極の”角”が摩耗していることが
判ります。この写真のような一般的なスパークプラグの場合、
走行距離1万kmにつき、約0.1mm~0.15mm程度電極が摩耗
するそうです。
スパークプラグの物理的な寿命は失火を起こし始める頃ですが、失火を起こすということは、
エンジンの調子も悪く、排ガスや燃費にも影響してくるので、失火を起こし始める前に交換するのが
得策です。
尚、イリジウムプラグは一般的に長寿命(10万kmごと交換)ですが、中には通常のものと同じ、
20,000kmが交換推奨とされているものもあります。
スパークプラグに限らず、寿命まで使い切る前に交換するのが、自身の安全、周囲の安全の為にも
良いですね。
それでは今日はこの辺で、明日もご安全に!