こんにちは、小林です。
今週ももう金曜日。弊社の今年の営業も残すところ一週間となりました。
出来る限り年内にご納車出来るよう、スタッフ全員で作業を進めております。
さて、車検整備と右リヤドアのみドアロックが出来ないということで、
ご入庫頂きました鮮やかなブルーのゴルフV。
点検してみると右リヤドアロックのアクチュエーター不良でした。
早速交換に取り掛かりますが、通常ドア内部の作業はドアの内張りを外して、
内部の部品にアクセスするのが一般的ですが、このゴルフの場合はドアパネル
(所謂外板)を外しての作業となります。
そういう風に作っているだけあって、ドアパネルを外すのは、外すボルトの
数は多いものの至って簡単。直ぐにドア内部が露わになります。
ご覧の通り。
リヤドアロックアクチュエーターはドア後部に取り付けられて
いますが、白いカバーが取り付けられておりまた、ドアガラスガイドが
干渉して少々外しづらいので、ガラスガイドを一部外し、
ドアロックアクチュエーターのカバーとインナーハンドルワイヤーを
外してドアロックアクチュエーターを取り外します。
外したドアロックアクチュエーターはこちら。
右が取り外したもの、左が新品。
あとは取り外しと逆の手順で組み付けて完了。
もちろん作動も問題なし。
ドアロックアクチュエーターを取り外す際に少々知恵の輪の
要領が必要な場面がありますが、総じて整備性のことも
よく配慮された設計だと思います。
第二次世界大戦中のドイツの戦闘機、フォッケウルフFW190が
前線での整備性を考慮し、油圧機構を極力排除し電動式にして、
ユニットごと簡単に交換出来るようにしてあり、更に電線の
カプラーは全て形状を異にし、経験の浅い整備士でも誤接続が
無いように配慮してあったと聞いたことがあります。
生産性やコスト、整備性など製品にするまで色々とハードルが
あると思いますが、それらをうまくバランスさせて製品に
反映させるのは素晴らしいことですね。
それでは明日からの3連休もご安全に!